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一日一喝

20で神童30で才子
40過ぎればヤバいひと
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本日昨日
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去ってから追っても遅いの段
猿「またヤバい話でござりまするか」
殿「いや、公開情報をつなぎ合わせればだいたいのことはわかるのじゃがな。まずここに、経済学部の学生数が載っている表がある。去年の春のものじゃが今年も大して変わらん」
猿「4年生が他の学年に比べて100人以上多いのは、留年生を全部ここに数えているためでござりまするな」
殿「卒業生の数は、これも去年のものじゃが、ここにある
猿「1年生や2年生の在籍数より、少々少ない数でござりまするな」
殿「3月末付けの退学者と除籍者のリストが会議にかかったが、その人数がな」
猿「その差を説明するような数に」
殿「折檻折檻折檻」
猿「あーれー」
殿「毎年履修登録だけしていて、講義にも試験にも出てこない学生は、なんとなく名前を覚えるものじゃ。そういう学生もおるし、そういう記憶すらない学生もおるが、そうでない学生もちらほらとリストにおる」
猿「早いうちから大学に背を向けてしまう学生と、普通の学生の間に、いろいろな中間段階があるということでござりまするな」
殿「大学は入れば何とかなると思うておる人が世間には多い。学生もそう思うておるし、おそらく親もそう思うておる。受験産業は大学に入れてナンボの商売じゃから、入れることばかりに宣伝が傾くのは当然のことじゃがな。実際には、入ってから出るまでにいろいろある」
猿「やはり大学全入時代で、選抜が選抜として効いていないということでござりますか」
殿「まだそこまでとは思えん。じゃが選抜が受験者の売り手市場になっておる一方、入ってからの手のかけようがどんどん重要になってきておる。アドミッション・ポリシーで望ましい学生像を描き出すとか、それと入試制度の平仄(ひょうそく)を合わせるとか、そういったことも重要なのじゃが」
猿「そういったところは市場対応として無節操に片付けて、目の前の学生に手をかけたほうが、世間様のお役には立ちそうでござりまするな」
殿「理想を語ることは重要なのじゃ。現実というのは辻褄の合っておらんもので、あそこは秘密ここはプライバシーというややこしさがあって、総合的ビジョンというのは絵空事でないとむしろ書けん。アドミッション・ポリシーとはむしろそうしたものとすべきかもしれん。それに沿って、大学に入る前の人間やら、高校関係者やらがそれぞれの現実を何とかしようとするわけじゃからな。ただ現実の受験制度は、何とか取りたい相手を取れるように猫の目改革をしてゆくしかない。これが私たちのデザインだとか、そういうことを販売現場で言い張ってみても仕方がない。ヨソが値下げをしておるときに何もせずにおるわけもいくまいが」
| 並河 永 | 殿と猿の会話 | 14:05 | comments(2) | trackbacks(5) |
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