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ニートを突然考える
 最初にお詫びしておきますが、このblogを置いているJUGEMのサーバ負荷が12月に入って高まったまま一向に改善しません。少しでもグラフィックを軽くしようと、これ以上ないほど軽いスキンにしてみましたが焼け石に水な感じです。
 R30さんたちのネットジャーナリズム論議に参戦したときは瞬間的にアクセスが200を超えたものですが、最近はニート問題が熱いようです。労働経済学は正直よくわかりませんが、いくつかコメントを。
 フランスの出生率が急回復してきたことが最近話題になっています。児童手当が手厚いせいだ、という紹介のされ方をすることが多いのですが、急回復してまた下がったスウェーデン、手厚くしても上がらないドイツ、ほとんど何もしないのに出生率が高いアメリカと合わせて考えれば、児童手当との関係はあるのかないのかはっきりしません。当のフランスに限ってみても、児童手当を充実させてから出生率が回復してくるまでにずいぶん時間がかかっていますから、本当に児童手当のせいでそうなったのかははっきりしません。ただ児童手当を充実させる一方、保育所の充実など、親子の暮らしの前に転がる石をひとつひとつ取り除ける努力を積み重ねてきたようです。
 ニートと経済的余裕の問題も、おそらくこれに似ています。たしかに経済的締め付けがあればニートでいづらくなりますが、ニートといっても金のかかるありようもあれば、そうでないありようもあります。個人の事情がそれぞれならば、それを乗り越えるために通らねばならないミクロな道筋にも、細かい多様な石が多く落ちているはずです。
 例えば中小小売店保護について出題すると「小売店はかわいそうだから政府は何とかすべきだ」と書き、消費者保護について出題すると「消費者は大切だから政府は何とかすべきだ」と書いて平気でいる人は、「中小小売店保護のために価格競争を制限し、消費者に高い買い物をさせるべきか?」と尋ねられると答えられなくなります。相手の立場を考えるときは自分の立場を忘れる。自分の立場に立つと相手が見えなくなる。これでは困ります。相手と自分がいっぺんに見えるような、第三者的な視覚を持たないと、自分の損得を怒鳴りあうだけで相手と話が通じません。特に見逃されがちなのは「メッセージを受け取る力」です。メッセージを受け取る瞬間に自分だけしか見えていない人は、相手のなんでもないメッセージに感情的な反発・消耗をしてしまいがちです。
 個々人の合理的行動にまで踏み込んでいくと、すでに市場などというシステムも雲の上のマクロ的存在であって、「今残っている選択肢の中で、一番ましなものを」というところまで合理性が煎じ詰められます。最初から学校に行かない人は、おそらくニートの中でごくわずかです。いままだ学校には来ている人たちに、対話能力をどうつけていくか。それが私にとってのニート問題ということになりますし、ニートに片足、両足を突っ込んだ人たちも、幅広い対話を回復することが「一番ましなもの」であるかもしれません。ここまでミクロになると、ウェットな努力もドライな努力もエネルギー量の大小だけで測られ、区別が出来なくなるように思います。
| 並河 永 | 時事・議論 | 02:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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