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取引慣行論(10/27)
 ちょっと遅くなってしまいました。
 スーパーマーケットへのイメージが、それぞれの受講者の頭の中で明確になってきたように思います。厳密な正解はありません。自分の言葉で表現できるようになることが重要です。
 スーパーマーケットは大衆的な安売店ですが、安売店であることを徹底していくと、「安く売れるものを作る」ために生産段階に関与するメリットが出てきます。生産設備を安定的に稼動させることにまで小売店が責任を持てば、特売日だけ出荷にムラの出る売り方よりも、ますますEDLPが小売店にとって魅力的な売り方になるはず。ここまでいくと、生産・流通システム全体をよりよくデザインする話になって、取引慣行論のレンジを越えますね。
 スーパーマーケットというものについて「理解があやふやになっていく」と書いた人がいましたが、この人は講義の一面を正しく捉えています。スーパーマーケットがどの面でも中途半端であることが業績の低迷を招いた、という反省から、はっきりと特徴を持ったスーパーマーケットに変わろうとしているチェーンが多いわけです。それでも大衆的な大規模店であるがゆえに、特定のニーズを完全に切り捨てることは困難です。「最近のスーパーマーケットには休憩所を設けているところが多い」と書いた人がいましたが、スーパーマーケットはデパートではないけれど、ある程度アメニティにも配慮しないわけにも行かないのです。
「何にでも対応するがゆえに、何者でもない」日本のスーパーマーケットと、はっきりした特徴を持ったウォルマート。その対比をどこまでうまくやってくれるか楽しみです。
| 並河 永 | 授業日記 | 11:21 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
最近はスーパーも夜11時まで営業していたり、
変化していますね。
変わりに、コンビニが苦戦しています。
都心部では飽和状態に加えて、
スーパーの11時までの営業で
大変そうです。
| maida01 | 2005/11/08 1:26 PM |
 講義でもちょっと触れたのですが、
http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200507/050717.html
 にあるように、生鮮100円コンビニも実はスーパーの生き残り策が発祥。ミニスーパーと合わせて、スーパーが姿を変えてコンビニのエサ場に乱入する展開ですね。
 日本の小売商店数が1982年をピークに減り始めてからも、小売業全体の店舗面積は増え続けてきました。何かの形で飽和が表面化することは避けられないわけですが、スーパーがスーパーであり続けるだけでは保たなくなってきた、ということかもしれません。
 例えばケータイが若者の時間をゲームから奪ってゲーム業界が減速した、という指摘はむかしよく見かけました。消費者が小売店を通して消費をしなくなれば、消費規模は同じでも小売業は細ります。外食が増えると生鮮食品は「小売店の店頭では」売れなくなりますよね。逆に小売店のデリカが外食産業から売上を取り返す、という展開もありえます。
| 並河 | 2005/11/08 11:35 PM |
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