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なにが「技術的」なのか
 広報HPを読みに来る人は、例えば入試の出題傾向・合否基準といった、発信者がはっきりさせたり、約束したりしたくないものが一番知りたい、ということがよくあります。機関を代表して文章で約束することが、学長や学部長にすら難しいようなことを。授業・指導の実態について踏み込んだことを書くときは、全文のプリントアウトを教授会資料として出し、教授会が承認した形を取る、などということを広報委員在任当時はやっていました。
 この4月から博士課程後期の担当教員が増えるのですが、その手続きが始まったのは昨年秋も深まってからで、すでに入試要項の配布は始まっていました。面接希望教員欄に書ける人の範囲が大きく変わる、などという情報を一部の受験者が知り、他は知らなかった、などということになると不公平です。内部で激しい議論がありましたが、博士後期アドミッション委員としては、この情報を(書くとしたら「予定」と断って書くしかなかったせいもありますが)公表することは入試出願が終わるまで待って欲しい、と突っ張って、そのようになりました。HPで発信することは簡単にできるのですが、紙媒体の入試要項を読んで最新情報をHPからチェックしていない受験者が不利になってはいけません。年度いっぱい海外にいる志望者が一時帰国して受験する、などということもありえますから。
 公式ホームページのコンテンツが「残る」ものであることが意識できずに、自分は「技術的な」ことがわからないからと「担当者」に任せてしまうことが往々にしてあります。紙媒体なら当然校正作業をするのに、「コンピュータの」オンラインコンテンツではそれにあたるものがない、などなど。大学や公的機関で、印刷用に十分校正された原稿をPDFファイルなどで流用するコンテンツが多いのは、単なる予算の節約ではなくて、責任問題への対処でもあるのです。
| 並河 永 | 考えるわたくし | 09:34 | comments(5) | trackbacks(0) |
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コメント
 紙媒体とwebを同じ品質に保つためには、単一のSGMLなりXMLなりの文書からPDFとHTMLの両方を同時に生成し、校正のフィードバックは元文書に対して行なえばいいだけであって、webにPDFだけ置いてあるのは手抜きにしか見えません。

 最近更新がありませんが、お元気ですか。
| jiangmin | 2006/06/01 12:17 AM |
 公文書綴のような各種の「発信文書原本リスト」があるわけですが、これが電子化・XML化されない限り、文書ファイルは非公式な担当者メモでしかありません。本当に重要な文書はそれを発する権限のある会議にかけ、議事録と資料をセットにして紙媒体で保存し、「何月何日承認」という事実確認の根拠にします。ですから後日の修正などありえませんし、「修正できない形式である」ことのほうがむしろ重要ですね。電子ファイルの同一性確認を行う第三者機関も世界的にはすでに活動していると聞いたことがありますし、NTTがサービスを開始したという宣伝は読みましたが、最新事情はどうなっているやら。
 ここで「校正」といっているのは、最初に公開する原稿を作る過程のもの。重要だけど、少数の職員が扱うブラックボックスになりがち。
| 並河 | 2006/08/21 11:55 AM |
なるほどつまり、PDFは非公式な担当者メモでしかないというわけですね。
| jiangmin | 2006/08/21 10:40 PM |
 原本は紙媒体だ、ということなのです。
| 並河 | 2006/08/22 8:30 AM |
そうですね。どのみち非公式な担当者メモでしかないのなら、PDFよりは読みやすいHTMLにしてくれたほうが気が利いてるじゃないか、と言いたいわけです。
| jiangmin | 2006/08/23 4:35 AM |
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