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ダイエー再建のパートナーをめぐって
 少し古い話になりますが、関西のソース業界で圧倒的シェアを持っていたイカリソースが2005年に倒産し、関東のブルドッグソースが子会社で経営を引き継ぐことになりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9
 これによってウスターソースなどのソース業界には圧倒的巨人企業が誕生したわけですが、ミクロ経済学の教科書に載っているような独占的価格設定が見られるなどという話は全然まったく聞きません。ソースメーカーだけでなく、調味料どうしが代替関係にあるので、ソースが値上げされればソースから三杯酢や調味塩などに需要がシフトすることでしょう。考えてみればマヨネーズとドレッシング、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーなど、河川メーカーの存在する市場のすぐ隣に代替財の市場があって、特定商品の集中度が高いことなどだれも気にしていない、という例は他にもあります。
 今月に入って、ダイエーの再建を進める丸紅のパートナーにイオンが決まりそうだ、という観測情報がいくつかのメディアで流れています。取得株式は20%程度で、経営の実権を握るほどではないにせよ、イオンとダイエーの品揃えや価格はますます似通ったものになるかもしれません。これに対抗できる総合スーパーとしては、もうイトーヨーカ堂が残るだけ、という様相です。
 さて、これは総合スーパー同士の価格競争緩和につながるでしょうか。総合スーパーは衣料品でユニクロなどの衣料品専門チェーンに対して特色を出せず、食品部門へ傾斜してきています。そうだとすれば、全国にまだまだ残る食品スーパー、最近存在感を高める生鮮コンビニなどが健在である限り、総合スーパーは価格競争から逃れられない、ということになります。逆に、販路が拡大することでPB商品に強い規模の経済性が働けば、価格競争そのもので他のチェーンが圧倒される、という結果もありえます。
 安く物を売るためには、安く売れるものを作ることがカギになっているのが現代。はっきり言えば、中国の工場をいかにうまくコントロールするか、ということ。ところが最近、賃金上昇と人民元の穏やかな切り上げ容認で、この構造に変化の兆しがあります。今までのように中国で安いものが手に入らないとき、中国での商品調達で発揮されていた規模の経済性は薄れます。価格差が縮まれば、高品質や目新しさに消費者を引き付けやすくなり、巨大チェーンの優位は縮まります。
 何がどれくらいのスピードで来るか。市場はどう分割されるのか。これは理屈になるようで、理屈になりません。観察するしかありませんね。
| 並河 永 | 時事・議論 | 17:24 | comments(0) | trackbacks(3) |
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